賃貸の特徴
結論からいえば、「不動産市場に特安物件はない」と考えたほうがいいだろう。
ないというのは99%ないということで、1%はあるのだが、蛇の道はヘビで、素人の入り込む余地はない。
だから一般的にはないと考えてもらいたい。
見方を変え、あなたがオーナーの場合を考えてみてほしい。
特別な事情なしに特別安い賃料で人に貸すだろうか。
とすると特安物件とは、ほぼ100%「特殊事情」がある。
そのような例を以下に見てみよう。
オーナーの同県人にだけ特別安く貸すというケース。
道路は狭く南側にビルが建っており、1日1時間しか陽が射さない。
4階建てのマンションで、洋室はすべて7帖半だが、1戸だけ4帖半の部屋ができた。
いわゆる残り物の部屋。
賃料7万円のところ、この部屋だけ4万7千円。
手狭ではあるが設備もよく眺めもいい。
若い男性が人生に疲れ、服毒自殺をした。
通常6万円の家賃だが、次の人にはまともに貸せないので、そういう縁起をかつがない人に4万3千円で貸した(むろん、その人にはまえの人は部屋で死んだ旨伝える)。
オーナーのおばさんは88歳の高齢者。
本人が死ねば相続税が発生し、物件を売却することになるので、いつでも退去してもらうという条件で貸してある。
通常7万円の賃料だが、敷金礼金なしの4万円で貸している。
1日2万台の車が走行する国道沿いで、騒音、排気ガスなど環境が悪く相場の3割引き。
また、付近に鉄塔や高圧線が走っていて、精神的によくないので3割引き。
こうした特殊事情を背景に持つものを、不動産店は特安というのである。
まともな業者なら、安い物件の場合は、きちんと借り手の事情をわきまえ、納得するようにその理由を説明するとは思うが、「特安物件」という広告を見たら疑うくらいのほうがいいだろう。
安い物件を探す気持ちはわかるが、親身になって対応してくれる業者や良識のあるオーナーに出会うことに重きを置いたほうが長い目で見れば得である。
あなたがもし女性なら、男性と同じ感覚で部屋探しをしてはならない。
とくに安全面において女性はより慎重に部屋及びその周辺の環境を調べることが望ましい。
アパート・マンション探しをしている一人暮らしの女性が心得ておきたいポイントを紹介しよう。
1階では誰かに侵入されやすく、たいせつなものが奪われる危険性がある。
派手な生活をしていると、小金を持っているように見え、泥棒に目をつけられやすい。
万が一被害を受けても、泣き寝入りする女性が多いので、普段から隣人と親密になっておき、相談しやすい関係をつくっておく。
ドアのカギは、二重カギにするか、ピッキング防止のカギに付け替える。
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